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『大いなる沈黙へ —グランド・シャルトルーズ修道院』を観てきましたよっと

都内だと今月いっぱいの上映という噂を耳にしたので、ヒューマントラストシネマ有楽町に駆け込んできました。(と思ったら9/5くらいまでやってるらしい)

監督はフィリップ・グレーニングという方で、実は2005年の作品です。
実に9年も掛かって漸くの日本公開だそうです。
予告編はこんな感じ↓



このグランド・シャルトルーズ修道院はカトリック教会の中でも厳しい戒律で知られていて、俗世から完全に隔絶された中を何世紀にも亘って変わらない生活を送っているそうです。
このドキュメンタリー映画はそんな「異世界」を初めて明らかにしたということで、非常に興味を惹かれた、というのが観に行こうと思った動機です。

この映画を観ていて独特だなぁ、と感じたのはナレーションも後付けのBGMもないことです。
聞こえてくるのは、部屋の中のストーブの音。
深々と降る風雪の音。
季節の変化を教える雪融けの音。
軋んだ木の音。
誰かの足音。
衣擦れの音。
立て掛けた金ダライの揺れる音。
時を告げる鐘の音。
そして、祈りの声音。

日常ではきっと聞き逃してしまうような音たちを改めて耳に入れることで、自分がグランド・シャルトルーズ修道院にいるかのような錯覚。
とても不思議な、そして心地いい感覚。

映像もライトを使わずに自然光のみを使って撮影したそうで、彼らの日常(それが僕らにとっての非日常)がより浮き上がってくるんです。
修道士たちは季節が変わっても、ひたすらに神への変わらない忠誠を寡言に祈り続ける。
新たに厳しい戒律に身を投じ、神に祈りを捧げる若い新入り。
そして、神への祈りを経て、「死ぬことは怖くない。むしろ早く死ぬことは名誉なことだ。」語る盲目の修道士。
その姿に、僕は恐怖と、一片の美しさを感じました。
自分とは異質な存在、自分の知らない新たな生物のような、そんな美しい恐怖。

それでも、時折映される修道士ひとりひとりの顔、その表情。
そして、雪山をスキーのように滑り遊ぶ彼らの姿を見て、「なんだ!やっぱり彼らも僕と同じなんじゃないか!」と安心する。

そんな恐怖と安心が代わる代わる現れて、頭の中を、心の中を揺さぶっていく。
ほとんど会話らしい会話をしない(別に肉体的に喋れないわけではなく、修道院の規律的に会話を控えてるらしい)彼らの無音の言に、自分の中の「普通の部分」と「普通じゃない部分」がひたすらに感動を覚える。
それが、とにかく気持ちよかった。

映像的に不満がない訳ではありません。
劇中、何度かあるミサにおいて讃美歌が歌われるシーン、なぜかミサの様子を映したものから、途中で修道院に直接関係のない風景の映像が流されていました。
確かに、ミサは灯りが少なくかなり暗い場所で行われていて、映像的に映えないシーンでしたが、風景の絵に差し替えるのは正直「逃げ」だと思う。
そこだけは本当にガッカリだったのですが、それを考えてもこの映画を観られてよかったと心の底から思えます。

ぜひ、お時間ある方、観に行ってみて下さい。きっと、修道士たちの「大いなる沈黙」にいつもと違う何かを揺さぶられますよ!

それでは。


一応、公式サイトはこちら↓
大いなる沈黙へ
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Author:Yamayaman
都内の某大学で大学院生という身分に身をやつしながらも、趣味に生きたい人の雑記帳なのです。
好きなことをつらつらと書き連ねるだけなのです。
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